2003-04-01 第156回国会 衆議院 安全保障委員会 第4号
私は、例えば日ロ防衛首脳会談においてもこういう議論はいたしました。やはりこれも、ヨーロッパにおいては長い長い議論の末に今の立場があるわけです。ミサイル防衛システムというのは、何も今日ただいま突然登場したものではございません。本当に直接当てて落とすというシステムは最近のものでございますが、昔のミサイル防衛システムというのはもっともっと荒っぽいものでしたよね。
私は、例えば日ロ防衛首脳会談においてもこういう議論はいたしました。やはりこれも、ヨーロッパにおいては長い長い議論の末に今の立場があるわけです。ミサイル防衛システムというのは、何も今日ただいま突然登場したものではございません。本当に直接当てて落とすというシステムは最近のものでございますが、昔のミサイル防衛システムというのはもっともっと荒っぽいものでしたよね。
北方領土のロシア軍に関しましては、九六年三月の日ロ外相会談におけるプリマコフ外相の発言、それから四月の日ロ防衛首脳会談におけるグラチョフ国防相及び九七年四月の日ロ防衛首脳会談におけるロジオノフ国防相の発言において、駐留ロシア軍は一九九五年までに約三千五百人まで削減され、色丹島には軍隊は駐留していないことが明らかにされております。
しかし一方で、昨年の四月、実は臼井前防衛庁長官が防衛庁長官としては歴史上初めてロシアを訪問いたしまして、初の日ロ防衛首脳会談というのをやったわけでございます。当時のグラチョフ国防相に対しまして訪日の招請をいたしましたが、その後、このグラチョフ元国防相の後を引き継ぎましたロジオノフ国防相に対しましても訪日の招請がなされました。
また、池田外相の防衛首脳会談の実現の提案に対しプリマコフ外相も同意し、先月末の日ロ防衛首脳会談がモスクワで行われました。領土問題で一番態度がかたいのはロシア軍と見られていましたが、以上のように、軍部にも変化が見られます。一連のロシア政府及び軍部の変化について、総理あるいは外相の方から、どのように分析してみえるのかお伺いをしたいというふうに思います。
○浦部政府委員 先生御指摘のように、今回の日ロ防衛首脳会談におきましては、透明性の拡大であるとかあるいは相互交流等の分野で双方の信頼性をさらに醸成していくための具体的な措置をとるということで意見が一致をいたしまして、会談における議事録というのに両大臣が署名しております。
これは旧ソ連以来初めてでございまして、もちろん旧ソ連時代には防衛庁長官が訪問するなんという環境は全くなかったわけですが、冷戦構造崩壊後こういう状況の中で初の訪日をされ、日ロ防衛首脳会談なりでいろいろ意見を交換された後、今後の信頼醸成等についてのいろんな措置を話し合い署名してきたというちょうど直後のこの内閣委員会でございますので、ぜひこの問題を取り上げて考えてみたい、こう思うわけでございます。
○政府委員(小池寛治君) ロシア軍、特に極東ロシア軍の現有兵力あるいは近代化の状況についての御質問ですけれども、今回の日ロ防衛首脳会談においてグラチョフ国防大臣はロシア軍について我が方に次のように説明いたしました。 ロシア軍の再編については、機動部隊を創設し、定員、装備の削減を図り、徴兵・志願混合制システムの構築に努めている。また、必要なインフラの整備を進めている。